親に言いたいことが言えない子供の心理って?どう接したら本音が言える?
私には小2の娘がいます。
娘も私も、内向的で繊細な性格です。
そして傷つきやすくて、怖がりで心配性で、不安を感じやすい気質です。
だから、子育てでは「自分がお母さんにしてほしかったこと」「お母さんにしてほしくなかったこと」を意識して娘に接しています。
正直なところ、それが正解かは分かりません。
でも繊細な性格の子どもには、「お母さんのひと言」が、とても影響すると思うんですよね。
だから、自分の子どもの頃の気持ちを、とても意識しています。
そこで今回は、子供の頃の経験をもとに、
- 親に言いたいことが言えない子供の心理
- 親に本音が言えない子への接し方
についてお伝えします。
親に本音が言えない子供の心理って?
親に言いたいことが言えない子供。
そもそも、なぜ本音が言えなくなってしまうのか?
実は私の場合は、親に「否定されたこと」が始まりです。
例えば、私が小学4年生の頃。
いとこの家に遊びに行った時に、こんなことを言ったんです。
すると母親は、
このように「色付きのリップクリームを欲しいと思った感情そのもの」を、否定する言い方をしたのです。
だから繊細な子供だった私は、自分自身を否定された気がして、とても傷つきました。
もし私の性格がもっと強ければ、「え~、でもかわいいし欲しい」なんて言えたと思います。
でも、そんなことは言えるはずもなく、ただただ傷ついてしまいました。
今思えば、もし母が次のように言ってくれていたら、それほど傷つかなかったと思います。
でも私の母親は真面目な性格で、大きな失敗をすることなく過ごしてきたので、予想外のことが苦手だったんですよね。
だから、私が思ってもいないことを言ったので、「えっ!?」と大きな声で驚いたんだと思います。
そして「そんなことはあり得ない」という雰囲気で、否定の言葉を言ってしまったんだと感じます。
それから、このことと似たようなことが何度も繰り返されて、私は親に言いたいことが言えなくなりました。
ただでさえ傷つきやすい性格なので、母親の否定の言葉が、本当に怖かったんです。
でも、母親が悪いお母さんだったかと言えば、決してそうではありません。
むしろ良い母親だと思います。
おそらく「時代」の影響もあったし、私が繊細すぎたせいでもあります。
普通であれば、それほど重く受け止めなくてよい言葉を、重く受け止めすぎていたのです。
今ではそれが分かるのですが、子供の頃は、
お母さんは私が必要ないのかな。
愛情を感じれない・・・
と思っていました。
だから、どんなに辛いことがあっても、親に本音は言えませんでした。
何も問題はなく、無事に学生生活を送っている、という姿しか見せれなかったんですよね。
今思えば、そうやって、私は人に甘えることができなくなったのかな、と思います。
悩みや困ったことを1人で抱えて、辛い辛いと言っているように思います。
でもこんな生き方って、しんどいんですよね。
生きてる意味って何だろう?なんて哲学的なことをしょっちゅう思ってしまいます。
親に言いたいことが言えない子供にはどう接する?
私は、母に否定されたことから、言いたいことが言えなくなってしまいました。
でも、親に本音が言えなくなった原因は、それだけではありません。
それは、母がいつも「自分の本音を言わず我慢していたから」でもあります。
なんというか、私から見た母の印象は「家事と育児を耐え忍んで頑張っている」というものです。
何かを楽しんだり、趣味に没頭したり、楽しそうに笑っている印象があまりないんですよね。
例えば、家族で外食に行く時、母は「○○に行きたい」と一度も言ったことがありません。
だから子供の頃の私は、
そう思っていました。
そして、
- 家事がめんどくさい
- ご飯作るの嫌だからお惣菜にした
- 今日の外食は絶対に焼き肉がいい!
など、ダメな部分やわがままなことを言ってほしかったって思うんです。
なぜなら、もし母が素直な感情を見せてくれてたら、私も素直な気持ちを言いやすかったからです。
母はいつも「正しい姿」しか見せてくれなかったので、子供の私も「子供として正しい姿」しか見せれませんでした。
その「正しい姿」は、そこまでギチギチしたものではなかったのですが、私にとっては「しんどいもの」だったんです。
だから私にとっては、
- 母親っぽくないことを言うお母さん
- 子供みたいなことを言うお母さん
そんなお母さんが、繊細な性格の私には必要でした。
というより、そんなお母さんの方が安心できたと思います。
だから、私は娘に対して、規則正しくない部分も見せています。
ダラダラするのって良いよね、とか
ここのケーキ屋さん行こうよ、とか
お母さんっぽくないことも言っています。
このことが、本当に正しいのかは分かりません。
でも私と同じ繊細な娘が、家ではリラックスして過ごせているようなので、これでいいのかな?思っています。
繊細で内気な性格の私は、とても傷つきやすい子供でした。
母からの些細なひと言で、人格を否定されたかのようにショックを受けていたんですよね。
でも、自分の子供時代を振り返ると、ほんの些細な言葉でも「お母さんの言葉」は重いものだったんですよね。
だから、親に本音が言えなくなってしまった子には、何を言っても否定をせず優しく受け止めるといいのかな?と思います。
そして、親自身も子供に本音を見せるといいと思うんですよね。
そうしてくれたら、子供だって本音を言いやすいです。
子育てって正解がないので、本当に難しいですよね。
だから、戸惑うことはたくさんあります。
でも、少しずつ子供と一緒に成長していけたら、いいですよね。
親に言いたいことが言えない子供の心理って?どう接したら本音が言える?―おわりに―
私は高校の頃は、母に言いたいことが言えず、否定されるのが怖いと思いながらも、一緒に買い物をしたり、ご飯を食べに行ったり、そんな仲が良い親子に憧れも持っていました。
でも母は、そんな私の気持ちには全く気付いていなかったと思います。
きっと「どう接したら良いのかな?」と思っていたと思います。
母なりに悩んだだろうし、私に対して「素直に甘えてくれたらよいのに」と感じていたと思います。
娘と私はこれからどのような関係性になるか。
今は娘は「ずっと一緒に暮らそう」なんて言ってくれますが、きっと変わっていきますよね。
今の娘との時間を大切にしようと思います。
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