HSCは完璧主義を辞めれない?その原因と対処法は?
HSPの私は学生の頃、勉強に関して完璧主義でした。
そして社会人になり、今度は仕事に関して完璧主義になりました。
勉強も仕事も100点を目指すのが当たり前になっていて、とっても苦しかったけど、完璧主義を辞めることができませんでした。
理想をめざして頑張ることは良いことだと思います。
でも、それで自分を苦しめていたら意味がないですよね。
そこで、HSCが完璧主義を辞めれない原因と、そんなHSCにどう対応したらいいか?を過去の経験をもとにお伝えします。
HSCが完璧主義を辞めれない原因は?
私が学生の頃、勉強を頑張っていた理由は、「親をがっかりさせないため」でした。
こんなことを書くと、教育熱心な親だと思われそうですが、そういう訳ではありません。
私の両親は「子供に勉強しなさいと言うのは辞めよう」と結婚した時に決めていたそうです。
実際、親から口うるさく「勉強しなさい」と言われたことはありません。
でも、それは「両親が素晴らしいから」ではありません。
「勉強しなさい」と言う必要がないくらい、私が勉強をしていたからです。
小1の頃から高校卒業まで、宿題は家に帰ってからすぐしていましたし、
テスト前は平日でも3~4時間 勉強をして、休日は8~10時間は勉強していました。
だから、悪い成績をとったことは一度もありません。
でも、正直なところ勉強って嫌いだったんですよね。
記憶力も良い方ではないと思います。
本を読むのも苦痛でした。
ただただ、義務感だけで勉強をしていたんです。
それと、成績が下がるのが怖かったのもあります。
なん何となく成績が「普通」とか、「悪い」とかだったら、親から見放されそうな気がしていました。
ただ両親は、教育熱心ではなく「普通」です。
むしろ、父親は愛情深くて、母親も真面目で優しいです。
でも思春期だったし、遠い昔に母親から言われた一言に傷ついて、
「成績が良くないと、私って存在価値がないよな」と思い込んでいて、嫌いな勉強をがんばっていました。
HSCの完璧主義にどう対応したらいい?
このように、昔のことを考えていると、私の完璧主義のウラには、「不安」があると思います。
「頑張る自分」「勉強ができる自分」でいないと、「自分の存在価値」がない。
まわりから受け入れられない。自己肯定感が低い。
ありのままの自分ではダメ。
頑張る自分でないと。
そう思ってしまうんです。
両親から愛情を受けて育ちましたが、ダメな事をしたときは、もちろん怒られていました。
でも怒られるのが極端に嫌いで、傷つきやすかったので、ちょっと注意されるだけでも辛かったんですよね。
だから、怒られない様に、いろいろ頑張っていたんだと思います。
でも一度だけ母親が、ダメな自分を受け入れてくれた事がありました。
それは、高校の頃、私が部活をサボって家に帰った時のことです。
その日は、勉強と部活に本当に疲れていたので、部活をサボりました。
「部活を休んだ」と母に言ったら、「毎日大変だもんね」と言ってくれました。
その時は、本当に嬉しかったです。
こんな風に、いつもダメな自分を受け入れてくれたら、私の生活はもっと変わっていたかも、と思いました。
でも、そのような事は一度だけでした。
そして、そのまま大人になって、今度は仕事に完璧主義を求めるようになりました。
私の完璧主義のウラには「不安」があります。
もし、「ダメな自分」や「失敗する自分」を、ありのままに受け入れてくれる親がいたら。
「わがまま」を「しょうがないなぁ」って微笑みながら受け止めてくれていたら。
自己肯定感がもっと高かったら、完璧主義にはなっていなかったと思います。
大人になって母親になった今、子供の頃の自分を思うと、「HSCって育てるの大変だな」と思います。
でも、過去の自分を思い出して、ありのままの娘を受け入れたいと思います。
ダメな娘も、頑張らない娘も。
それが娘にとって、生きていく力になると思います。
自分を大切に思うことに繋がると思うんですよね。
だから、どんな娘であっても否定せず、受け入れていきたいと思います。
HSCは完璧主義を辞めれない?その原因と対処法は?―おわりに―
私はまだ若い頃、「子供を産むなら男の子が良いな」と思っていました。
その理由は、「自分のような女の子が産まれたら、育てるのが大変だから」です。
自分でも、自分のような子供を育てるのは大変だと思うって、よっぽどですよね。
そして今、娘を育てていますが、今のところ「大変」というより「かわいい」という気持ちの方が勝っています。
同じHSP同士、気が合って楽しく過ごすことができています。
HSPがHSCを育てるって、意外と良いのかもしれません。
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