【繊細な子の子育て】母親の言葉に傷つきやすい子への接し方って?
私は小さい頃、母親に「甘えた声を出さないで」と冷たく言われたことを、今でも覚えています。
当時は小学1年生で、とても傷つきました。
大人になって、子供を産んでからは、当時の母の気持ちが何となく分かります。
でもそれまでは、ずっと傷ついた気持ちを抱えていたんですよね。
そして、そんな私も、娘に対して冷たいことを言ってしまうことがあります。
ただ私にはそんな自覚はなくて、娘の様子を見て「今、冷たいことを言ってしまったな」と気づきます。
繊細な子の子育ては難しい。
でもちょっと接し方に気をつけると、繊細な子はすぐに笑顔になる。
そのことに気づいた時のお話をします。
目次
繊細な子は母親の言葉に傷つきやすい
ある日の夜、私はパソコンで仕事をしていました。
もう夜ご飯も食べて、お風呂にも入って、歯磨きもしていたので、あとは寝るだけ。
時間は夜の9時頃で、9時半には娘と一緒に寝たいと思っていたので、急いで仕事をしていました。
でも、寝る準備が終わった小2の娘は、暇だったようで、私に話し掛けてきたり、パソコンを触ろうとしたりしたんです。
初めは、「やめて~」と軽く注意をしていましたが、注意をすればするほど、娘はパソコンを触りたくなったようで、どんどん仕事を遮ってきました。
そこで私は、
寝る時間だから、仕事を急いでるの!
と強めの口調で言ったんです。
すると娘は、大人しくソファーでゴロゴロし始めました。
そして20分程して、仕事が終わったので、娘と一緒に寝室に行きました。
すると娘は、布団の中で暴れ始めたんです。
「どうしたの?」と聞くと、
と言いました。
おそらく、さっき母親である私に、強い口調で注意されたので、心にモヤモヤが残って落ち着かなかったんだと思います。
私としては、そこまで娘を傷つけるつもりはなかったのですが、娘は「お母さんに本気で怒られた」と心に重くのしかかったようです。
繊細な子の接し方は「一緒に笑う」が効果的
そこで、このままでは、娘は寝れないだろうと思ったので、一緒におしゃべりをする事にしました。
娘は、アニメの「名探偵コナン」が大好きで、よく見ています。
私も「名探偵コナン」が昔から好きなので、「コナン君ってすごいよね」とか、「○○のシーンはトリックが難しい」とか、
いろいろ話をして、一緒に笑いました。
こんなに笑ったら、余計に寝れないかな?と思いましたが、一緒に笑ったことで、娘の心は落ち着いたようでした。
そして、数分後、娘はぐっすり寝ました。
繊細な子供と大人では感じ方が違う
娘は、私から見たら「ちょっとした言葉」で、傷ついたり、心が明るくなったりします。
子供にとって、「お母さんという存在」は大きなものだと思いますが、こんな些細な言葉で傷ついてしまうんだな、というのが正直な思いです。
でもよく考えてみたら、まだ8年間しか生きていない娘。
たとえば、外で雷が鳴っている時、私だったら「雷が鳴ってるな」くらいにしか思いませんが、娘は「怖い~」と言います。
私からしたら、雷くらい、もう何回も聞いているので、怖くありません。
でも娘は、まだそれほど聞いていないので、雷が怖い。
経験値が違うから、同じことでも、娘にとっては、「大きく」感じてしまう。
当然と言えば当然のことですが、そのことをすっかり忘れていました。
だから、私からしたら些細に思える言葉も、娘にとっては傷つく言葉になるんだろうと思います。
私も小さい頃は、母親の何気ない一言に傷ついて苦しんだのに、娘の事を理解できていませんでした。
とはいえ、娘と私とでは、物事の捉え方が違います。
だから、娘にとって傷つく言葉を言ってしまうことはあると思います。
そんな時は、「そんな言葉で傷つくなんて、娘は弱すぎる」と思うのではなく、
まだ小さい娘にとっては「傷つくくらい辛い言葉だった」と捉えようと思いました。
そして、傷つけた事を謝り、一緒に笑って、娘は元気づけたいと思います。
私も小さい頃、母が「甘えた声を出さないで」と言った時、少し時間が経ってからでもいいから、
謝って、一緒に楽しくお話をしてくていたら、今でも覚えているくらいの傷には、なっていなかったと思います。
そんなことを大人になっても覚えているなんて、繊細すぎるかもしれませんが、「お母さんの言葉って大きいよな」と思います。
【繊細な子の子育て】母親の言葉に傷つきやすい子への接し方って?―おわりに―
私が母に「甘えた声を出さないで」と言われた時、母は体調が悪そうでした。
体温を測っている時に、私が腕につかまり、「おかあさ~ん」と言ったので、母としては嫌だったんだと思います。
確かに甘えた声を出していましたし。
今では母の気持ちが理解できますが、当時は「お母さんに甘えた声を出せないなんて、じゃあ誰に甘えれば良いの?」なんて思っていました。
そして、私は「邪魔な存在」なのか、と飛躍して考えてしまう時もありました。
まさか母は、私がこんな風に考えているなんて、1ミリも思っていないと思います。
本当に大人と子供の感覚って違いますね。
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