非HSPが羨ましい!HSPと違うその感覚ってどんな感じ?
うちの小2の娘は、HSCです。
とても傷つきやすく、母である私が、少し低い声でしゃべると、動揺をします。
私も娘と一緒で、小さい頃は、お母さんの言葉や声に敏感だったので、娘の気持ちが分かります。
だから、娘に話し掛ける時は、特に意識をしなくても、自然と穏やかな声になります。
ただ、娘に何かを注意する時は、低い声になるんです。
そうすると、娘は、
と娘の心の声が聞こえてくるような、悲しい表情をします。
そんな娘と日常を過ごしているので、私にとっては、それが「普通」です。
でも、この間、娘と同級生の友達が家に遊びに来た時に、HSCである娘と、非HSCである友達の「傷つきやすさの違い」をとても感じました。
その時のお話をします。
非HSPの感覚って?
HSCである娘は、内向的で、大人しい性格です。
人見知りなので、外ではほとんどしゃべりません。
赤ちゃんの頃から、「こんなに大人しい子見たことがない」と言われていました。
そんな娘ですが、家ではとても元気です。
元気が有り余って、しゃべり続けたり、歌ったり踊ったりする事もあります。
でも、非HSPの娘の友達を見ると、
生命力が違うな・・・
と感じるんです。
わが家には、娘の友達が、週に1回以上は遊びにくるのですが、その時に、娘の友達のたくましさを、ヒシヒシと感じるんですよね。
その娘の友達は、間違いなく非HSPです。
上にお姉ちゃんがいるので、たくましくなる部分はあると思います。
ただ、娘と比べると、それだけではない「たくましさ」を感じます。
具体的には、
- 声の大きさが違う
- しゃべり続ける長さが違う(ずっと何かをしゃべっている)
- テレビの音量が大きい
- 大人に素直に甘える(「おやつ欲しい」「宿題を見て欲しい」など素直に言う)
私もHSPなので、娘の友達が来た時は、
と何度も思います。
みんな、全力で叫んで遊んでいるので、HSPじゃなくてもうるさく感じるかもしれません。
ただ、そのような雰囲気なので、大人しい娘も、つられて叫びながら遊んでいます。
だから、その点は良かったな~と思っています。
私のイメージですが、HSC娘と、非HSC友達の、生命力を「100」で表すと、
こんな風に感じます。
非HSPが羨ましい!傷つきやすさの違いがすごい
そんな、たくましさを感じる娘の友達なので、つい低い声で、
と言ってしまう事は度々あります。
正直なところ、あまりのうるささに、イライラが募ってしまうこともあります。
保育園の頃からずっと一緒の友達なので、「慣れ」から、気が緩んでしまうんです。
ただ、そのような事は度々あるのですが、娘の友達は、相変わらずな様子なので、「大丈夫かな」と思っていました。
でも、この間は、いつもより強い口調で、娘の友達に注意をしてしまったんです。
それは、娘と友達が、リビングで宿題をしていて、私も同じ部屋で仕事をしていた時です。
ある娘の友達が、他の子より先に宿題が終わったようで、私に話し掛けてきました。
そして、じゃれ合うように甘えてきたので、
と冷たい口調で言ってしまいました。
その時は、あまりのうるささにイライラしていて、仕事に集中したいのに邪魔をされたので、つい言ってしまったんです。
言った瞬間「しまった~。こんなに冷たい内容を、冷たい口調で言ってしまった」と思いましたが、その娘の友達は、何も言わずサッと身を引いたので、その場は終わりました。
娘の友達に冷たい事を言ってしまったことに、後悔はしましたが「これは正直な気持ち。今までのイライラが募って思わず言ってしまったけど、イライラするくらいなら、言って良かったかも?」なんて大人げない事も思っていました。
そして、それから20分後に、その娘の友達が、「○○ってどこにあるの?」と質問をしてきました。
その時、私は、まだ大人げない気持ちが残っていたので、「ここだよ」と素っ気なく答えました。
すると、その娘の友達は、「これか!」と言って、ササっとお目当ての物を持っていきました。
そして私は1時間程、仕事を集中してやりました。
それ以降、誰にも話し掛けられる事はなかったので、落ち着いて仕事ができました。
すると、さっき、娘の友達に、冷たい態度を取ってしまった事が気になってきました。
そう思いました。
そして、もし相手が娘だったら・・・
・泣く
・「何でそんな事言うの?」と言う
・抱きついてくる
こうなっていただろうな、と思いました。
そこで、帰り際に、その娘の友達に、話し掛けて、様子をうかがってみました。
すると、
と、全くのいつも通り。
特に傷ついた様子もなく、私に対して警戒する様子もなく、いつも通り元気に帰って行きました。
これが非HSPの感じ方なの!?
と、HSPの私としても、とても驚いた出来事でした。
その娘の友達にとっては「甘えたい」、でも「あっち行って」と言われた。
今は甘えてはいけない時なのでサッと身を引いた。
20分後。今は話し掛けてはいけない。でも質問をしたい。
だから質問をした。答えを教えてもらったから、サッとあっちに行った。
という、ただそれだけの事だったようです。
私の口調や冷たい態度に傷つくのではなく、そこから、どうしたら良いかを考えて行動したのだと思います。
小2でこんな風にできるなんて、すごい子だ…と思いました。
HSPの繊細さは克服すべき?
この出来事だけを見ると、娘は傷つきやすくて、将来が心配だなと思います。
でも、娘は、自分が傷つきやすい分、人の心にも敏感なんです。
だから、友達に対して、とても優しい面が見られます。
反対に、たくましい娘の友達は、他の友達に、強い口調でしゃべる事が多々あります。
でもきっと、この子にとっては、それは「普通」の事なので、「相手が傷ついているかも?」とは思わないと思います。
娘も、娘の友達も、自分の感覚が基準なので、当たり前と言えば当たり前です。
性格の違う2人を見ていると、
そして、お互いに良い影響を与えている。
そう思います。
娘は友達から「たくましさ」を、友達は娘から「優しさ」を学んでいるように思うんです。
2人とも意識はしていないですが、幼い子供達が、大人へ向かっている様子が感じられます。
だから、HSPと非HSPの違いを感じて、「繊細さを克服しないと」と思う必要はないな、と思います。
それを活かす事だってできるし、繊細さが友達に良い影響を与える事もあります。
非HSPの娘の友達から見ると、HSPの娘は、「すぐに傷つくな」と思うかもしれませんが、HSPの娘の優しさに、非HSPの娘の友達が、「ありがとう」と感謝をしている場面を見た事があります。
そんなお母さんって素敵!
「繊細すぎてダメ」とか「もっとたくましくなりなさい!」とか、そんな事を言うお母さんより、「繊細だからこそ人の気持ちが分かって優しいんだね」と言えるお母さんって、とても素敵だと思います。
そして、「たくましいのは良いけど、人に優しくしなさい」など言うお母さんより、「たくましくて頼りになるね」と言えるお母さんも素敵だと思います。
HSPでも、非HSPでも、どっちでも良い。
どちらも良い面がある。
大事なのは、良い面を活かすこと。そして伸ばす事。
娘と娘の友達が遊ぶ姿を、長い間 見てきて、そう感じます。
非HSPが羨ましい!HSPと違うその感覚ってどんな感じ?―おわりに―
娘も、娘の友達も、「もっとこうした方が良い」と思う面はあります。でも、そのような面って、小学校や友達と遊んでいる時に、自然と学んでいるように感じます。
大人しい娘は、「自分の思いを言葉に出さないと伝わらない」と自然と学びましたし、たくましい娘の友達は、「自己主張が強いと、友達が遊んでくれなくなる」と、自然と学んでいました。
そんな風に、学んでいる姿が見られたら、敢えてダメ出しするような事は言わなくて良いのかな、と思います。やっぱり褒められると嬉しいし、やる気が出ますし。
大人になった今でも、褒められるとやる気がアップする私から見ると、「褒める」って大事だなと感じます。
コメントフォーム